クリシュナと女神のラーダの出会いとブリンダヴァン
ヴェーダ文化の教えによると、ラーダとクリシュナはそれぞれ神とその喜びの潜在力、原型をあらわしています。クリシュナはインドのヒンドゥー教では全能の神として崇められており、ラーダはクリシュナに対する最高の愛の感情を体現する至福の女神として知られています。
クリシュナは神への奉仕を愛すること、献身的な奉仕によってのみ満足しているといわれています。
ラーダは、総女性エネルギーとして、クリシュナに達するための唯一の方法として知られており、慈悲深い性格からたくさんの人々が彼女を崇拝しています。
クリシュナは世界を魅了すると信じられていますが、ラーダは彼をも魅了します。したがって、ラーダはすべての最高の女神だとされています。
ブリンダヴァンはクリシュナとラーダが、過去にたくさん一緒の時間を過ごしたことから今でも二人の神さまのエネルギーを感じることができる場所だとされています。
不思議なことに、ラーダは結婚した身であるために、クリシュナと会うために色々な方法で家を抜け出したりしながら、クリシュナとの再会を繰り返します。
クリシュナも、後にルクメニという王妃様と結婚し、数々の女性を救出するために、王になった後は数千という女性、ゴピと結婚します。
二人の神さまは、結局は結ばれませんが、ブリンダヴァンでは二人の至福の過去に過ごした時間が永遠に繰り返されていると信じられています。
インドでは今でも親が決めた相手と結婚することがあるなど、結婚の慣習が日本よりもずっと強く、深く根付いている国です。
離婚などもずっと割合的には低いでしょう。
クリシュナとラーダのストーリーは、こんな国の事情とは相反しているように思えますが、ラーダとクリシュナのストーリーはインドのヒンドゥー教の人だったら最も崇拝しているストーリーであり、ストレートではない物語の教えが神秘的な数々の教示を人々に伝え続けています。