レインボームーンストーンという石をご存じでしょうか?
乳白色の半透明な地色に、柔らかな虹色が入り込む、とてもきれいな石です。
名前にムーンストーンと入っているのでムーンストーン(月長石)の仲間かと思われがちですが、実はラブラドライト(曹灰長石)の仲間です。
なるほど、その虹色は、ラブラドレッセンス(ラブラドライトが放つ、アゲハチョウの羽の色のような輝き)だと言われればすんなり納得できます。
ムーンストーンは水に強いのですが、実はレインボームーンストーンはあまり水に強くないと言われています。
それなのに、私はうっかりレインボームーンストーンを洗濯機で洗ってしまったことがあります。
洗濯が終わり、中から洗濯物を全て取りだしたときに、ようやくそのことに気付きました。
洗濯槽の底で、石がきらりと光ったからです。
そのレインボームーンストーンのチャームは当時とてもお気に入りで、60センチの長さのボールチェーンに合わせて毎日のように身につけていました。
なので、気付いた瞬間の衝撃たるや、とても言葉では言い表せません…。
心臓をバクバクさせながら体を半分洗濯機に突っ込むようにしてチャームを取り上げ、石を見つめた瞬間、私の中にイメージが入ってきました。
小さな子供が嬉しくて楽しくて仕方が無いときに見せる、はじけるような笑顔と、声ではない声のようなものでした。
「アタシキレイニナッタヨ!!」
私は「はぁ!?」と、あまりのことに呆然としながら、私はしばらく石をまじまじと見つめ…思わずつぶやきました。
「ほんとに?」
なんだかよく分からないまま、石が欠けていないか、ひびが入っていないか、とにかく石の状態を確認しました。
残念なことに、付いていたはずのボールチェーンは切れてどこかへ行ってしまい、チャームのバチカンは歪んでしまっていましたが、石自体は以前と変わらず…と言うよりも、明らかに輝きは増して、とてもきれいで、なんだか嬉しそうなのです。
洗濯洗剤と漂白剤で洗われた後、すすがれ、柔軟剤で仕上げられているはずなのですが、石があまりにきれいなので「このままでもいいのか?」と思ったくらいです。
「いやいや石に良くないだろう」と、その後、真水で洗ったものの、その時もきらきらと輝きが増し、石からの楽しそうなイメージが伝わってきました。
タロットカードでもそうですが、ときに石からもはっきりとしたイメージを受け取ることが私にはあります。
以来、このレインボームーンストーンのチャームは、身につけた後は気兼ねなく水洗いをするようになりました。
そのたびに嬉しそうな感じが伝わってくるのですが、おかしなことに、洗濯機で洗ってしまったときほどの興奮(?)は伝わってこないので。
さて、切れて流されてしまったと思っていたボールチェーンですが、この出来事から1年半ほどたった、今年の年明けすぐの満月の日、家の排水溝を清掃に来てくれた業者さんが「こんなの出てきましたよ」と見つけてくれたのです!
切れて汚れてしまっていましたが、修理して磨いてもらい、レインボームーンストーンのチャームと合わせて身につけています。
Hariquaの明治神宮前店にいらっしゃるお客さまに「この石はどう浄化したらいいですか?」と石の浄化方法について聞かれることがよくありますが、ホワイトセージによるスマッジング(セージを燃やしたときに出る煙に石をくぐらせること)をお勧めしています。
それはやはり、石はとてもデリケートで水に弱いものが多いからです。
けれども今回の出来事は、あまり水に強くないとされている石でも、水を求めることがあるということを知るきっかけになりました。
ですので、私は私個人の責任で、水を求めていそうな石は水洗いをして浄化しています(もちろん水に漬け込んだりせず、すぐに水分を拭き取ります)。
万が一、お手持ちのレインボームーンストーンにうっかり水がかかってしまったら、慌てず、すぐにしっかりと拭き取ってください。
ひょっとしたら、とびっきりの嬉しそうな輝きを見せてくれるかもしれません。
一華のタロットリーディングをご希望の方はこちら
※Hariquaでレインボームーンストーンをご購入されたい方はこちら