以前、自分のエゴがどれだけタロットリーディングに影響するか、ということをご紹介しました。
今回は「自分のエゴだけでなく、相談者のエゴもタロットカードに反映する」ということをご紹介します。
数年前のことです。
知人から、「今つきあっている彼との今後を見て欲しい」と相談されたことがありました。
「雲行きが怪しく微妙な雰囲気だけど、関係を継続したい」と彼女は言っていました。
私は快諾し、タロットリーディングの日時を約束しましたが、ふと、彼女と会う前にリーディングしておこうと思いました。
このとき出た結果は、残念ながら、「二人は別れる」でした。
数日後のリーディング当日「より詳細な結果が得られるのでは」と、彼女にもタロットカードを扱ってもらいました。
当時は今とは異なり、相談者にもカードのシャッフルとカットをお願いしていたのです。
私がカードを触るのと同じように彼女にもシャッフルとカットをしてもらい、展開したカードを見たとたん、私は息をのみました。
私が事前に見ていたものとは正反対の、「今後二人はうまくいく」という結果だったのです。
私はしばらく黙り込んだ後、「実は…」と先のリーディング結果を話しました。
それを聞いた彼女も、黙り込んでしまいました。
しばらくして彼女から、別れた、という連絡をもらいました。
実は彼女は、自他共に認めるいわゆる霊感の強い人でした。
また自分の念が強いことも自覚していました。
あのとき、リーディング結果を見た瞬間、私は直感で「これは彼女のエゴだ」と思っていました。
彼女のエゴがタロットカードに反映されて、彼女が望むままの結果が出てしまったのです。
この件以来、私のタロットリーディングは、相談者にカードを触ってもらわないスタイルを取ることにしました。
エゴは、現実をゆがめます。
それは、自分で未来を切り開くという思いではなく、ただ自分の望みどおりになればいいという思いがあるからです。
でも、それではタロットリーディングをする意味はないのです。
今が切羽詰まればつまるほど不安や恐怖に脅かされ、明るい未来を切望するようになるのはよく分かります。
そんなとき、冷静になって自分自身を見つめることこそが、望む現実を引き寄せる近道なのだと私は考えています。
タロットカードは、自分自身を深く知り、未来を力強く切り開いていくためのツールなのだと、私はお伝えしてきました。
仮にリーディング結果が最悪だったとしても、必ずアドバイスになるカードが存在します。
それをよく読み解いて、自分が何をすべきか、気づいていただきたいのです。
そうして未来を変えていけたなら、間違いなく、自分にとって大きな自信になるでしょう。
そしてその自信が、望む現実を作っていくのです。
もし、自分では怖くて冷静にリーディングできない、というときには、誰かに手伝ってもらうのも手です。
そういうとき、ふと一華のことが頭に思い浮かんだなら、ぜひお越しください。
一緒に未来を切り開いていきましょう。
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