失われた聖地が蘇る
ゴクールと呼ばれるこれらの地域は、およそ5000年前にクリシュナが住んでいた頃は緑豊かな森林であり穏やかな丘陵地の聖地でした。クリシュナを描く絵たちはブリンダヴァンの美しい森を背景としているものがたくさんあります。
しかし、現在ではこの地域の聖地のほとんどは熱帯のとげのある草木が生えている林に変わってしまいました。
聖なる川であるヤムナ川も環境汚染の問題があるなど、ブリンダヴァンはクリシュナの生きていた時代とは異なる環境になっています。
ブリンダヴァンの聖なる川、ヤムナ川
クリシュナが地球を去ってから、ゴクールのクリシュナゆかりの聖地は、やがて森や村で埋もれてしまってしまいました。
1486年にクリシュナ・チャイタンニャ・マハープラブ(Sri Kṛṣṇa Caitanya Mahaprabhu)という聖人が地球に生まれてから、彼がこれらの埋もれていた聖地を巡礼して一つ一つ探し出し、祝福してお寺を建設し、崇拝するようにしたと伝えられています。
1515年に、聖チャイタンニャはクリシュナの失われた聖地を見つけるためにブリンダヴァンを訪れ、精神的なトランスに入り、ブリンダヴァンのさまざまな聖なる森をさまよい歩きました。
神がかりの精神力によって、彼は今日まで人々に崇拝されている7つの主要な寺院と、ブリンダヴァンとその周辺のクリシュナのすべての聖地を見つけることができたそうです。